天竜川に逢いにいこう

仕事前にりんごを食べて
遠くに想いを馳せた。
 
これは父親から届いたりんご。
黄金色に透きとおる
蜜入りの信州りんごだ。
 
このりんごを食べなければ
冬がやってこない。
 
それくらい私にとって欠かせない
大好きな食べ物。
 
父親の実家は米どころ。
全方位アルプスに囲まれて
自然のめぐみがあって
 
米はもちろんのこと
様々な作物の味が深い。

ここは、ほんの少し雨が降っただけで
荒れ狂う、天竜川という
あばれ川が流れている。
 
全方位のアルプスから降りてくる水が
一気にここに注ぎ込まれれば
激しい流れになる。
 
この水が様々な作物の
命を育んでいる。
 
竜という字が使われている場所は
気性の激しさがあるのだろう。

 
子供の頃、私はここにくるのが怖かった。
厳しい山がこちらを睨んでいるようで。
 
でも、大人になって訪れてみれば
自然豊かで本当にいい場所だ。
 
子供が睨まれていると感じるくらい、
大きな自然に包み込まれ
見守られた場所。
 
冠婚葬祭でもなければ
行かないけれど。
 
また行きたいな。
天竜川に逢いに行こう。