繊細なモノ作りをしたい人に必要なこと

デザイン作るのって、パワーが必要。
気力と体力両方が必要だなーと思います。
 
 
デザインはデスクワークだから
体力はあまり気にはしてなかったんですが
 
作品のクオリティが求められるにつれ
気にした方がいいんだなと
実感するようになりました。
 
 
 
 
 
特にロゴ制作には
瞬発力と持久力どちらも必要です。
 
 
 
コンセプトを洗い出し、
抽象化して、
形として表していく過程で
 
クライアントさんの人生を追体験する
ような感情を持つこともあります。
 
その人の身体的特徴や心の動きの
癖などが察せられる感じですね。
 
 
(余談ですが、まるでコンテンポラリーダンスみたいで、こういうのが好きです♪)
 
 
そして、ロゴはクライアントさんの
似顔絵でもあります。
 
できれば、ほんの少し先の未来の姿を
先取りした表情が出せれば
ロゴとしては最強です。
 
クライアントさんが求める未来の
半年、一年先…人によっては三年くらい
先かもしれません。
 
 
 
なぜなら、
 
その方が常に新しく、より長く、
クライアントさんにマッチしたロゴとして
寄り添い続けられるからです。
 
それくらい繊細な作業だから、
心と体どちらもたくさん動かして
作っています。
 
そのために、柔らかな心と
強い体を作るのです。
 
 
 
例えば、
 
私が工場にある機械のように、
「デザインマシーン」のような
あり方でデザインしてしまったら、
 
ぜんぶ規格通り、ある程度の
クオリティーで作っておしまい。
 
そんな感じのやり方になり、
きっとご要望には
添えなくなってしまうと思います。
 
 
 
 
だから、日々どのように自分自身の
パワーを上げていくのかは
工夫のしどころです。
 
人間なら365日いつも元気で
気力MAXでいられるわけじゃない。
 
風邪もひくし、落ち込むこともあるし、
女性なら心身ともにリズムまで生じてしまう。
 
だから、そんな中で
どうやってエネルギーに満ちた
作品を作り続けるのかは課題なんです。
 
 
 
 
 
私が気をつけていることは
 
 
今自分が元気なのか元気じゃないのかを
理解すること。
 
 
 
そして、
 
 
 
インプットに気をつけること。
 
 
 
この二つです。
 
 
 
一つ目の
 
「今自分が元気なのか元気じゃないのかを
理解すること。」
 
というのは、できているようで
なかなか難しいことだなと思います。
 
自分のことって知っているようで
知らないことの方が多く、
 
特に、我慢が習慣になっている人にとっては
気が付けない場合が多いと思います。
 
 
 
最高のコンディションで仕事がしたければ
今、自分が上がっているのか下がっているのかを
把握していた方がいい。
 
下がっているときに作ると
下がったものになってしまうから。
 
 
 
そんな時は作るのをやめるか
上げられるようであれば上げる工夫をする。
 
この自覚というのはバカにはできません。
 
それができないと弱くてガサツな作品を
作っているのに気がつかないからです。
 
 
「私が作るものは、インパクトが弱いかもしれない」
そう思う人は、見直してみるといいと思います。
 
 
 
 
二つ目の
 
「インプットに気をつけること。」
 
というのは、体に入ってくるものを
出来るだけ限定する、ということです。
 
体に入ってくるものというのは
 
食べるもの、
見るもの、
聞くもの、
触るもの、
 
私たちが触れる全ての情報を
適当に選ばない、ということです。
 
 
 
これについては
よく語られていることなので
ご存知の方も多いと思いますが
 
モノ作りの観点から
見直してみると良いと思います。
 
 
 
中でも食べるものというのは
わかりやすいと思います。
 
食べ過ぎて頭がぼーっとしていたり
適当なものを食べてお腹を壊していたりすると
 
クライアントさんの心の機微に
気がつくことはできません。
 
 
 
まずは自分を満たし、
いい状態でいなければ
 
相手のことを受け止める
というのは難しいと思います。
 
一時的になら、我慢してやれる
かもしれませんが、
 
長く続けたいのであれば
犠牲はしないことです。
 
 
 
 
これと同じように
自分の中を満たすものとして
 
 
見るもの、聞くもの、触れるもの、は
 
 
私たちが心地よいと思うものを
心地よい程度に取り入れることです。
 
 
 
何時間もSNSを見続けたり、
 
色んな人のメルマガを読むのに時間を使ってしまったり、
 
自分のことばかり喋り続ける人と接していたり、
 
着心地の悪いものを着ていたり、
 
部屋の中が物であふれていたり、
 
 
 
そんな感じで元気でいられるでしょうか?
 
 
私がよくやってしまっていたのは
「相手の感情の面倒をみてしまう」
 
ということ。
 
 
これをやってしまうと
作品を作るためのエネルギーまで
相手の人に使い果たしてしまいます。
 
 
 
 
真面目で優しい人ほど、こうした出来事に
付き合ってしまいやすいと思いますが、
 
 
 
もしも、本当にいい作品が作りたければ
どうか距離をとっていただきたい。
 
 
 
 
 
そう思うと、
モノ作りというのは
環境作りなのですね。
 
 
 
環境を作るために
時には生き方を変えることも
必要かもしれません。
 
 
「自分が今上がっているのか下がっているのかを
自覚できない方が生きやすい」
 
というような、しんどい場所で生きている人も
いるかもしれませんから。
 
 
 
 
何にせよ、
 
 
いきなり全部変えるのは難しいので
ひとつずつ整えていくと
 
 
以前とは明らかに変わり、
作品が整っていくことが
実感できると思います。
 
 
繊細だけど強いモノを作りたい人は
ぜひ試してみてください。