貧しさは私の心の中にある。

昨年から味噌作りを再開しました。
　
今年は特に味噌だまりがたっぷり。
ジューシーでほのかな甘みを感じます。
　
　
　
4年前に会社を辞めて
自分で仕事をするようになってから
しばらく味噌作りは自粛しました。
　
手探りで事業を進める中では、
味噌作りをするだけの
気持ちの余裕はありませんでした。
　
こうなることはわかっていたのですが、
それでもどうしても
今の環境で仕事をしたくて。
自営業の道に飛び込みました。
　
不安な気持ちになることもいっぱいあって
うまくいかないこと、一度でできないことも
沢山ありました。
　
　
でも。
　
おかげで今まで体験できなかった
沢山のことを経験しました。
　
沢山の大切な人に出会って。
相談して。泣いたり笑ったり。
　
今の環境でなければ
気がつくことができないまま
人生が過ぎ去っていただろうなと
思うことも沢山あって。
　
その一つ一つが今、
私の宝物になっています。
　
↑2018年度産の味噌。熟成されて味噌だまりができています。

私は子供の頃とおなじくらい真剣に生きたかったんだと思います。

　
大人になって生きていると
忙しさとか、役割とか、娯楽とか、
自分をごまかせる出来事って沢山あって
　
その中で生きていると、
向き合うべきことを無視できてしまう。
　
大切なことを思い出したい。
けど…なんだっけ？
　
モヤモヤした気持ちは
どんどん強くなってゆき
　
　
ある日、とうとう
　
「全てのリスクを背負ってでも
その大切なことを取り返しにいこう。」
　
そう思ったんです。
　
それからは持っているものを
全て手放し、逃げ場のない環境に
自分を置きました。
　

私が欲しかったものは

　
他の人ができていて
自分ができないこと
　
欲しかったものは
その中にありました。

「出来なくてつまずいてしまう」モノの中には
何かしらの思い込みがあるんです。
　
それで。
　
一度で出来ないことを何度もやってみると
私の中の思い込みが浮き彫りになってきます。
　
なぜできないのかがわかって、
最後には手放すことになるんですね。
　
そうすると、子供の頃のような
偏見も思い込みもない
自由で身軽な気持ちに
近づいているんです。
　
達成感。というよりも
　
どこか懐かしく、
帰りたかった場所に
やっとたどり着いたような。
　
重たかった荷物をおろせて
ホッとしたような
そんな気持ちになります。
　

世界は私を批判してくる怖い存在

私の場合、世界と自分の関係を
徹底的に見直すことになりました。
　
戦いの対象でしかなかった世界は
私の思い込みよりもずっと暖かい場所でした。
　
戦うことは戦争を生き抜いてきた
先人の知恵でもありますが
　
そろそろ戦争は終わりにしなければいけません。
受験戦争も、就職戦線も、会社の椅子取りゲームも。
全て「勝たなければいけない」
という、心の中にある戦争です。

時代は変わっていくから
もう受け継ぐ必要はないでしょう。

貧しさも、豊かさも
人の心の中にあります。
　
これからは、私自身が公共の施設みたいな
生き方がしたいなぁ。っと思っています。
　
そこにいるだけでみんながホッとするような、
そんな安心感を与えらえるような存在がいいですね〜＾＾
　
　
　
　
…おかげさまで、
　
そうやって少しずつ心の余裕ができて
昨年から味噌を仕込むことが
できるようになりました。
　
今年度は沢山作ったから少しずつ食べても
3年くらい置いておけそう。
　
一年でこんなに濃い味なのに三年味噌に
なったらどれだけ濃厚になることでしょう。
　
人生と一緒に味噌も熟成してゆくようですね♪

オススメの食べ方は、やはり「みそ汁」。

味噌を使った美味しいレシピは色々ありますが
手を加えたり、加熱し過ぎると
味と風味が変わってしまいがちです。
　
だから味噌はシンプルにみそ汁として
食べるのが、私は一番好きです。
　
具を煮たら火を止めてからお味噌を入れると
風味が損なわれません。
（お味噌を入れてから沸騰させると味が落ちます。）
　
特に、味噌に鰹節と白湯を注いだものが
味噌本来の味や香りが
しっかりと楽しめてオススメです。
　
これを朝起きた時に飲むと、活力が湧いてきます。
　

味噌、鰹の粉を器に入れます

熱湯を注げば出来上がり。

鰹節や鰹の粉を味噌と合わせて保存しておくと便利。
起きぬけでもマグカップに入れてお湯を注げば
あっという間に即席みそ汁の出来上がり。

鰹節の粉と味噌を混ぜ合わせます

容器で冷蔵保存