あいめしは漬物や味噌など発酵食品作りの研究やその他心にも体にも優しいご飯会、お料理教室などをしています。
質の良い塩や無農薬のお野菜、丁寧に育てられた畜産農家のお肉など、素材に秘められた力が感じられるような味の料理をすること。作って食べるまで、全て通して丁寧に生きることを提唱する、そんな活動です。
あいめしのロゴに込められた想い
米は日本人にとって特別な意味を持つ食べものであり、古来よりたくさんの命を繋いできた生きる知恵と工夫が込められています。稲=「命、生、息」の根などとも言われていたくらいの力をもつ野菜。そんな力強さを持つ稲をモチーフとして残し、素朴な温かみが感じられる形に仕上げました。命をいただくことで心身ともに生きる活力を得ること、食べることで生きる喜びを感じること。ともすればそんな根源的なことがおろそかになってしまいがちな現代、そういったことが感じられるロゴになるように願いを込めました。
中の人
小笠原 愛
職業:グラフィックデザイナー
私はデザインを作る仕事をしています。
しかし、欲張りな私は、デザインしているだけでは
我慢ができなくて、会社の外に飛び出ました。
家で仕事をすれば好きな時に料理が作れます。
こうしてブログで活動を伝えたり、
お料理教室を開いたり、
レシピを考えたり…
そんなこともできる。
そういえば、子供の頃から家が好きで、
お絵かきして、工作して、お人形さんのお洋服作って…
何でもできる「おウチ」は私にとってのパワースポットでした。
会社で働くということはずーっと外にいるということで、
私は社会人になってみて、そういう働き方が
あまり好きではない、という事に気がつきました。
外にいる時間が多いということは…
お布団があんまり干せなかったり、
洗濯物が溜まっていったり、
お掃除滞ったり、
家の中が荒れていきやすい。
家の中がくつろげる場所であってこそ、
創作意欲も湧いてくるもの。
そして、
心にも体にも、どちらにとっても美味しいものを
食べていると、良い仕事ができる。
そんなことにも気がつきました。
私は本当に良い仕事がしたいから、
そのためには自分が生きる環境自体を整えること
そこから取り組みたい、そう思っています。
私のルーツは米作りの旧家
私の父方の家は代々続く、米農家。
そこは、長野県のアルプスに四方囲まれていて
冬は極寒の地となり自然の厳しさにさらされますが、
自然の恩恵は大きく、恵まれた場所でもあります。
アルプスから降りてくる大量の水が
ここでできる作物の味を濃くしています。
私は送ってもらうお米のおかげで
いつでも美味しいご飯が食べられて
お米に困ったことは一度もありません。
お米の他にも、りんごや梨、くるみ…
色々な作物を四季折々で楽しませてもらいました。
食べること、料理を作ることが大好きな私は、
せっかく代々お米作りをしている家の末裔なのだから
何か食をテーマにやってみたい。
私も次の代に何かを手渡していきたい。
そんな気持ちがいつもありました。
けれど、私のようなデスクワークしか
してこなかったような人間にとって、
米作りは関わりづらい、遠い存在でもありました。
しかし、そのまま月日は過ぎて。
いつしか家で仕事ができる立場になった時
自然と今のような形で食と関わるようになりました。
食べる日本むかし話
私が伝えたいことは、文化です。
ストイックな食事法でもないし、
確立された何かのレシピなどでもありません。
私の作るものは、どちらかといえば口伝えで
伝わってきた、昔ながらの文化のようなものばかり。
「食べる日本むかし話」みたいなものでしょう。
この文化は、
父や母がその両親から受け継ぎ
それを子供に引き継いで、
今、私の手元にあるのです。
そう思うと、どれくらい前の人たちが
作った文化なのかすらもうわからない。
この昔話と一緒に、
何代もの人たちが作り上げてきた
暖かなものが伝わりますように。
そんな思いを込めて
活動しています。